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ブックケース

イギリス

ウォールナット材

1930年頃

横幅：145cm　奥行：43cm　高さ：120cm

横長サイズのブックケースです。
左右はガラス扉、中央は木扉になっていて、木扉のウォールナット材の杢目を活かしたデザインも素敵ですね。
足先はボールアンドクローと呼ばれるデザインで、重厚な雰囲気がありますね。

中央扉の杢目はバール材と呼ばれる、こぶ状になった木から出る杢目で、非常に希少なものであり、その不規則な杢目は飽きのこない魅力がありますね。
杢目を1/4ずつを貼り合わせた、クォータリングと呼ばれる装飾で、17世紀頃に流行したそうです。
数世紀にわたって非常に長い間愛される、普遍的な魅力があるのですね。

ボールアンドクローフットは18世紀のクイーンアン様式やそれを取り入れたチッペンデール様式の頃に流行したデザインになります。
爪が珠を持つデザインになっていて、シノワズリ(中国趣味)の流行によるものです。
このデザインには、知恵や幸せを掴むという意味が込められているのだとか。
当時からすると中国という文化が異なる遠い遠い国にロマンを感じたのでしょうね。
約200年ののちにも同じデザインが使われるというのもすごいことですよね。
定番的なデザインの一つと言えますが、年々見つかりづらくなってきています。
同じようなデザインでもこの部分の造形だけでもそれぞれに違いがあり、見比べるのも面白いと思います。
このお品のボールアンドクローは細やかなで高級感のあるものだと思います。

扉部分の装飾は、左右のガラス扉は貝殻モチーフ、中央の装飾は植物モチーフとなっていて、一見すると同じように思いますが実は変化を持たせているというのもおしゃれだと思います。
ガラス扉内の棚板はガラスになっているので、グラスなどを飾るために使われていたのではないかと思います。
中央扉には緩やかな起伏がつけられているのも素敵ですね。
この部分が平面だとかなりすっきりとした印象になり、よりこだわったデザインをお探しの方におススメのお品です。

扉にはアンティーク調の取っ手をお付けしております。
天板に少しのニスハゲがありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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