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チェア

フランス

チェスナット材

1910年頃

横幅：44cm　奥行：45.5cm　高さ：108cm(座面高44cm)

素晴らしい彫刻のチェアです。
フランスでも北部の方(ブルターニュ地方など)で見かけることの多いデザインです。
ケルトの民族衣装を着た日常の風景の彫刻は、日々の幸福を現わしているそうです。
船の舵を思わせるようなデザイン(半円の透かしの部分)もブルターニュのお品で見ることが多いですね。
細やかな彫刻とデザインで、非常に手間のかかったものであることがうかがえます。

これほどのお品がチェア単体で作られることは少なく、元々はテーブルや大きなキャビネットがついた豪華なダイニングセットとして作られたのではないかと思います。
ダイニングセットとして見つけてしまうと、長年一緒にいた品々を分けてしまうのは忍びなくなりますが、ダイニングセットではお値段も置き場所も大きくなりすぎてしまいます。
見つけた時からチェアだけであったことで、日本の住宅事情にも合わせやすくなったともいえると思います。
置き場所問題で言えば、細身であるところも魅力だと思います。
ダイニングチェアの横幅はおおよそ50cmで、それを超えることの方が多いでしょうか。
ほんの数センチの差ではありますが、細身であることで置き場所の選択肢が広がったり、複数脚テーブルにさす場合には大きな違いになる場合もありますね。
アンティークデスクでは膝を入れる部分がやや狭めであることも多く、チェアを収納することができない場合が多いですが、このお品であればデスクなどとも合わせやすいとも言えます。

背もたれ上部には船の舵を思わせるような装飾がされているのも素敵ですね。
お隣のノルマンディー地方はバイキングが定住した地ですが、そうしたことも関係しているのでしょうかね。
木の座面である点も魅力だと思います。
お客様とお話をしていると、アンティークチェアと言えば木の座面をイメージされる方もいらっしゃいます。
ロッキングチェアやチャーチチェアなどのイメージでしょうかね、私どもが中心としてる1920年頃以前のお品ではあまりそれらのお品を見ることはなく、木の座面のチェアも滅多に見かけません。
イギリスアンティーク家具になりますが、ウィンザーチェアやスピングチェアなどで見かけるくらいでしょうか。
ダイニングチェアで木の座面であることは本当に少ないです。
そうした面からも見ても、このお品は希少なお品であると言えると思います。

これだけの長い年月を経たものだけが持つ、アンティーク家具ならでは味わいも魅力です。
ややマットめなツヤ感に深く落ち着いた色もデザインに合っていると思います。
絵画のような背もたれの彫刻は、テーブルに合わせるよりは壁際など背もたれの見やすい位置に置きたくなるかもしれないですね。
リビングやお玄関などに飾るように置いておくサイドチェアとしても良いかと思います。
置いてあるだけで絵になる素晴らしいチェアをぜひご検討くださいね。
店頭にお越しいただければ現品をご覧いただけますので、味わいの美しさをぜひご確認下さいね。

最上部飾りにひび割れ補修、背にのすき間埋め跡がありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

掲載品はすべて店頭にてご覧いただけます!

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