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キャビネット

フランス

チェスナット材

1880年頃

横幅：125cm　奥行：47cm　高さ：222cm

背が高めのサイズのキャビネットです。
飾り棚にいかがでしょうか。
お部屋にあるだけで、アンティークな雰囲気に変えてくれそうなお品です。

ダークカラーとも言える濃いめのお色が重厚感をより強いものにしています。
こうした重厚な存在感もアンティーク家具ならではと言えるのではないでしょうか。
良いものほど大型化する傾向があるアンティーク家具の中では、大きすぎないとさえ言えるようなサイズです。
高さ222cmなので、ほとんどのおうちに入れることができるのではないかと思います。

スピンドルとも呼ばれる糸巻状の細かなパーツを組み合わせて色々な装飾がされています。
これはブルターニュ地方(フランス北西部・ブルトン)でよくみられるデザインです。
人物などが彫刻のモチーフとなることも多いのですが、スピンドル装飾と植物などをモチーフとした彫刻である点もポイントです。
船の舵を思わせるような丸い装飾と、ベランダの手すりのような格子状の飾りがそれにあたります。
これだけの細かな飾りを所狭しと施してあるのを見るだけでもその手間と技術の高さに感心してしまいます。
この飾りは通気用で、当時は食品などの保存には通気が必要だとされていたことが由来だとか。
この部分が板状になっている場合を想像すると、この装飾の方がサイズほどの圧迫感を感じないように思います。

背板や引き出し底板などにまで無垢材が使われていることからも、高級なお品であることがうかがえます。
実用性以上にインテリアであり、ステータスシンボルであったんだと思います。
それほどの使用感がないこともその証拠だと思います。
客間のようなところに飾られていたのではないでしょうか。
高い階級の人のお屋敷で使われていたのでしょうね。
高貴な人々を見守ってきたと思うと感慨深いですね。

キャビネットとしては、上の開口棚は収納でも飾り棚としても使えそうです。
キッチンの収納であればグラスやボトルなど、リビングであればお皿などを飾るような感じでしょうか。
下の収納部分は引き出しと扉になっていて、それぞれ小物類から大きなものまで色々と収納できそうです。
上の棚部分と下の土台部分とに分けることができるので、搬入も問題ないかと思います。

無垢材がふんだんに使われていることで、収縮によるひび割れやわずかな反りなどがありますが、実用上問題ない程度とお考え下さい。
これだけの年月を経てもこの程度のダメージと考えると、これからも安心して使えそうです。
右側面下部に虫くい補修、所々にひび割れ、扉内棚板に反りと合わせ目のすき間がありますのでお写真でご確認ください。

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当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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