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キャビネット

フランス

ウォールナット材

1900年頃

横幅：163cm　奥行：58cm　高さ：268cm(天板高98.5cm・上の飾りを外すと239cm)

アンリ2世様式のキャビネットです。
16世紀頃のアンリ2世様式が19世紀のルネサンスリバイバルで再び脚光を浴びた頃のお品です。
神殿を思わせるような荘厳さがありますよね。

アンリ2世様式のキャビネットは上の収納部分と下の土台部分との間は柱があって、中段天板は中空というか空間になっているものがほとんどです。
その中でこの部分にアーチ状の飾りと引き出しがついているのは珍しいデザインだと思います。
こうなっていることで、柱を細くできた部分もあるのではないかと思います。
この柱の細さはこのお品の印象を決める大きな要因になっていますよね。

随所に彫刻がされていますが、印象的なのは上下それぞれ中央の扉部分ですね。
立体的と言えるほどの高浮き彫りが非常に精密な線で彫り出されています。
それでいてウォールナット材らしい滑らかさが出ていて、どことなく優しい雰囲気があります。
お色としてもアンリ2世様式のキャビネットとしてはやや淡いめの珍しい色だと思います。
荘厳でありながら繊細で優し気という、ちょっとなに言ってるのかわからないくらい複雑な美しさがあると思います。
当時としても高級品であったからこそ現存していると言えますが、その中でも特に高級品であったのだと思います。
その頃には有名であったキャビネットメーカーやデザイナーの作なのでしょうね。

最上部の飾りは取り外して使うこともできるので、置き場所でお困りの場合はご一考ください。
ホテル様や飲食店様の貴賓室などにも良くお使いいただいています。
これだけのサイズならではの空間演出は非日常感を演出してくれますよ。

上下に分割できるので、搬入も問題ないかと思います。
扉には取っ手代わりにカギをお付けしてのお渡しになります。
無垢材がふんだんに使われていることもあり、収縮によるすき間がありますが、強度上の問題はありません。
お写真ではお伝えしづらい程度ですが、中段天板など土台部分はたわむような反りがあります。
全体の所々に虫くい跡、彫刻などにわずかなカケとひび割れ、最上部の擬宝珠に補修跡、引き出し底板が1ヶ所交換、上部開口棚部にハリ材の浮き、所々に合わせ目のすき間がありますのでお写真でご確認ください。

宅配業者では送れないサイズのお品となります。
弊社でいつも使っておりますアンティークの扱いに慣れた引越屋さんに見積もりいたしますので、お届け先市町村名と納期を明記の上、お問い合わせください。

配送について詳しくはこちらをご覧ください。

当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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