59759

サイドバイサイド

イギリス

オーク材

1930年頃

横幅：124cm　奥行：33cm　高さ：107.5cm

アールデコの影響によるものと思われる、非常に面白いデザインのサイドバイサイドです。
やや明るめと言えるお色はオーク材の杢目の美しさを引き立てています。
特徴的なレイアウトに対して、全体の装飾性としては控えめという対比が全体の均衡を作り出しているように思います。
ちょっとした書き物机のついた収納家具として、様々な場面で活躍してくれそうです。
個性的なスタイルは、お店の演出などにも良いかと思います。

サイドバイサイドとはブックケース(ガラス扉付きの本棚)とライティングビューロー(書き物机)が隣り合った家具で、そのほとんどは左右がブックケース、中央にライティングビューローとサンドイッチ状にレイアウトされます。
このお品のようにライティングビューローとブックケースがただ隣り合っているだけのようなレイアウトはあまり見ないものと言えます。
ただ単に細く作る意図であればブックケースは扉1枚にすれば良いとも言えます。
それをあえて観音開きのブックケースであることで、本来のサイドバイサイドはビューローの左側に左扉があるところをあえて右に来てる感があり、でもブックケース本来の形であるだけにも見える一周回ってシンプルなことをしただけのようにも見えるのが面白いと思います。
その左扉の上あたりだけ天板がかさましというか2重になっているのも面白いですね。
アールデコのブックケースではこうした段差がついた天板を持つお品がまれにあるのですが、それは天板の中央に段差がつけられることになります。
ビューローのある位置に左右対称となるようなブックケースが隣り合ってもおかしくないデザインだとも思います。
当時の人が感じたかもしれない違和感を想像し、興味深いデザインだと感じるような、私の考えすぎなような。
こうした答えのない想像を巡らせるきっかけを与えてくれるようなお品でもあるのかなと思います。

美しい杢目のオーク材が使われていたり、デスク天板は無垢材の組木になっていたりと、ただただライティングビューローとブックケースを隣り合わせにくっつけただけで無いのはお品のクオリティからも感じます。
棚板に一部は中央がえぐられたような形になっているのも面白いですね。
ファイルキャビネットの引き出しでは書類を取り出しやすいようにこの様になっていることはありますが、横幅のある棚でこうした構造になっているのはあまり見ないですね。
色々とこだわりがあってこのようなお品になったのでしょうね。

アンティーク調の取っ手をお付けしております。
天板はニスハゲでマットめなツヤです。
ガラス扉の閉じ目パーツに補修跡がありますのでお写真でご確認ください。

送料区分：Dランク　(家財便)
開梱設置・梱包資材の処分を含む配送方法です。

送料例：関西および愛知県 10,000円・東京都神奈川県など関東 11,000円・福岡県 13,000円

配送について詳しくはこちらをご覧ください。

当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

掲載品はすべて店頭にてご覧いただけます!

【 実店舗・工房 】
アンティークフレックス
〒529-1804　滋賀県甲賀市信楽町勅旨1181
電話：0748-83-1161　FAX：0748-83-1184
メール：info@flex-antiques.com
営業時間：10:00-17:00
定休日：毎週木曜日