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コーヒーテーブル

イギリス

ウォールナット材

1940年頃

横幅：61cm　奥行：61cm　高さ：51.5cm

可愛らしいシルエットが魅力のコーヒーテーブルです。
丸型の天板に優しい曲線を描く足がついたなんとも愛らしいデザインです。
アールデコの影響が感じられるデザインで、ちょっと他とは違う個性的な家具が欲しいという方にぜひおすすめしたいお品です。
ウォールナット材の杢目を活かした天板のデザインも印象的ですね。
1/4ずつの杢目を張り合わせることで作り出す、クォータリングとも呼ばれる技法です。
非常に不規則な杢目はなんとも魅力的で、飽きの来ない美しさがあると思います。
個人的にはこの技法を見ていると、小学生の頃の美術の授業を思い出します。
画用紙の上に水彩絵の具の好きな色をぽたぽたと垂らして、それを半分に折ってから再び拡げると、抽象的でシンメトリーな柄が出来上がるというものです。
ウォールナットのこの滑らかな杢目が、なんとなくその水彩絵の具が滲んで混じり合う姿にもよく似ている気がします。

アールデコとは、1920年頃から流行した、直線や幾何学的なデザインです。
1925年にパリで行われた博覧会(アールデコ博覧会とも)からそのように呼ばれるようになりました。
曲線的優美なデザインの富裕層向け高級品であったアールヌーボーに対して、工業化の時代を迎えつつある時代に生まれた大衆にも向けられたデザインです。
アールデコの中には富裕層向けの高級なものもありましたが、大衆向けであったものもありました。
この頃以降から職人さんが作るアンティーク家具から現代のような家具に次第に近くなっていきます。
大衆向けとは言いつつも、この現代まで残っているということは、それなりに高級品だったんだろうなあと思います。
日本で言うと大正から昭和初期くらいになるようですね、そう考えると急にレトロ感があるように感じます。

天板にニスハゲとシミがありますのでお写真でご確認ください。

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