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アールヌーボーキャビネット

フランス

ウォールナット材

1940年頃

横幅：141cm　奥行：63.5cm　高さ：239cm(天板高100cm)

美しいデザインの、アールヌーボーのキャビネットです。
アールヌーボー(アールヌーヴォー)とは、1800年代末頃から1900年代初頭までの間に興った芸術運動で、家具にも影響をもたらせました。
ガラス工芸で有名な、エミールガレも家具のデザインをしていたこともありました。
流麗ともいえる華やかで芸術性高いアールヌーボーは、アンティークの中でも人気のデザインの一つです。
様々な芸術を取り込んだもので、日本の芸術(ジャポニズム)も影響を与えたと言われています。
工業化・大量生産化が始まりつつあった時代に、装飾性の高いアールヌーボーは、富裕層向けの高級品だったこともあり、次第に姿を消してしまうことになります。
職人の手仕事の時代が消えてしまう前に、こうした芸術運動がおこったことは、幸運であり、手仕事の良さを残そうとした芸術家たちによる必然だったのかもしれないですね。
生産数の少なさもあり、弊社のような卸価格でご提案できるような出会いは、よほどの掘り出し物でない限り難しいです。

このお品はそうしたオリジナルの時代からのちに作られたものです。
全体としては比較的すっきりとしたデザインと言えるでしょうか。
アールヌーボーへの憧れがこれを作らせたのでしょうか。
のちにアールヌーボーは再評価(リバイバル)され始めます。
流麗な美的センスを残しながら、扉部分の女性の彫刻などには少し現代的な雰囲気も感じさせます。
アールヌーボーの変遷が感じられる興味深いお品だと思います。

収納家具としてのレイアウトもシンプルで、上下の扉と中段天板の下には引き出しがついています。
このサイズならではの十分な収納力があります。
上下に分割できるので、移動などの際も楽々です。

取っ手代わりにカギをお付けしてのお渡しになります。
上部のトップと扉の彫刻に割れ補修跡・扉の彫刻が反りによって浮いている・両側面にハリ材の浮きと剥がれ、下部の扉内底板にハリ材の浮きと剥がれ、上下扉ともに反りがありますのでお写真でご確認ください。

宅配業者では送れないサイズのお品となります。
弊社でいつも使っておりますアンティークの扱いに慣れた引越屋さんに見積もりいたしますので、お届け先市町村名と納期を明記の上、お問い合わせください。

配送について詳しくはこちらをご覧ください。

当店ではご注文後に商品のお手入れしております。
ぐらつきがないか、引き出しや扉の開閉チェックなど、経験豊富なアンティークのプロが丁寧にメンテナンスします。
お掃除やワックスがけ、足裏フェルトの貼りつけまで行いますので、受け取ったその日からお使いいただけます。
再販売されるようなプロの業者様も納得のメンテナンスですので、実用面でも安心してお使いいただけますよ。

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