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アンティーク家具のお手入れ方法

特集:アンティーク家具のお手入れってどうしたらいいの?

[ 1 ] アンティーク家具にお手入れは必要?

「アンティーク家具って、普通の新品家具と違って手がかかる?」
「自分ではなかなかお手入れはできないのでは…?」

というような質問をよくいただくのですが、実は全然そんなことはありませんのでご安心ください。
要点さえ押さえてしまえば、アンティーク家具初心者さんでもとってもカンタン。
こちらでは、ご自宅で出来るアンティーク家具のカンタンなお手入れ方法をご紹介していきます。

まず、日常的なお手入れ方法としては、ただひとつ!

「 乾いた布で拭く 」 たったこれだけでOKなのです!

アンティーク家具の多くはフレンチポリッシュと呼ばれるニス塗装が施されています。
現代家具のようなウレタン塗装とは異なり、穏やかな木の味わいを表現してくれるものです。
その美しい表情が味わえる反面、水や熱に弱い性質を持っています。
塗れたコップや熱いカップなどを直接置いたりすると輪ジミや色あせ等が起こる可能性があるのです。
(そうした予防にはテーブルクロスやコースターなどをお使いいただくのがおすすめです。)

つまり、普段のお掃除も基本的に水拭き・アルコール拭きはNGと覚えておきましょう。
テーブルを使った後やホコリ掃除などをする際は綺麗な布で乾拭きをしていただくのがおすすめです。

年に1~2回程度ワックス磨きをしていただきますと艶がよみがえり、木の長持ちにもつながります。
ただ、実際には買い付けてきた家具のほどんどは現地でワックスをかけていた様子はありません。
現地の人たちは私たちが想像するよりももっと気楽にアンティーク家具を楽しんでいるのです。
確かに、輪ジミやニスハゲも長い年月を経たものだけにしか出せない味わい・貫禄であり、アンティーク家具の最大の魅力と言っても過言ではありませんよね。
ですので、アンティーク家具へのワックスがけは必須ではないという認識でOKだと思います。

今回は「せっかくならスペシャルなケアをやってみたい!」という方に向けて、簡単にはなりますがアンティーク家具用ワックスの使い方をご紹介していきます。

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[ 2 ] アンティーク家具にワックスを使ってみよう ~準備するもの編~

年に1~2回、スペシャルケアとしてアンティーク家具にワックスでのお掃除をしてみましょう。
ワックスを使うときにあると便利なものをご紹介します。

今回用意してみたものは写真の通りです。
ワックス以外はなくても大丈夫なものもありますので、手に入るものだけでもOKです。

  • コンパウンドを含まないアンティーク家具用のワックス
  • 軍手
  • ウエス(ファイスタオルや使わなくなったTシャツなど) ←用途別で数枚あると便利!
  • フリース生地  ←あると便利なくてもOK!
  • 刷毛  ←あると便利なくてもOK!

ワックスを使う時、気づくと手がワックスまみれに!なんてことがあるので軍手はわりと重要です。
あとは、汚れてもいい服装で作業すると安心ですね。

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[ 3 ] アンティーク家具におすすめのワックス

よくお客様からご質問いただくので、まずはおすすめのワックスをご紹介します。

ネット通販などで比較的カンタンに入手できるものだと、BRIWAX(ブライワックス)がおすすめです。
蜜蝋を主成分としたコンパウンド(磨き粉)を含まないアンティーク家具に使えるワックスです。
お色は様々ありますが、クリアやジャコビアンなどが使いやすいかと思います。
ホームセンターなどではなかなか取り扱っている店舗が少ないかもしれませんので通販がおすすめ。
(ちなみに、ブライワックスならトルエンフリーという臭いの優しいタイプもあります。)

今回はジャコビアンというお色を試してみます。
こうして見るとかなり色が付いていて不安になりますが、塗り広げるので大丈夫です。
(蓋は二重になっていて、内蓋が少し開けにくいのでこじ開け用にマイナスドライバーがあると便利!)

ちなみにこうした固形ワックスは、夏場などの気温によって液化する場合があります。
冷暗所で傾けないように保管するようにしましょう。

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[ 4 ] アンティーク家具にワックスを使ってみよう ~実践してみる編(平らな部分)~

刷毛がご用意できた方は、軍手をはめて刷毛でワックスを少量すくってみましょう。
ワックスの量はまずは控えめに。刷毛がない場合は、ウエスで直接ワックスをすくう方法でもOKです。

ワックスの量はお手入れする家具のサイズにもよりますが、あまり塗りすぎてしまうと拭き上げ作業が大変になってしますので、様子を見ながら少しずつというのがポイントです。少量でも広範囲に塗り広げることができます。

塗り始めは「家具の色に対してワックスの色が濃いかも!」となりますが、大丈夫です。
まんべんなく塗り広げていきましょう。

塗り広げていくと、写真のようにだんだんとワックスが馴染んでいきます。
濃いように感じていたお色もわからなくなっていますよね。
ワックスが全体に塗り広げられたな、というところで一旦そのまま時間を置きましょう。
10~15分程でも十分なのですが、余裕があれば1日置くという方法もあります。
時間を置くことによってワックスが定着し固化します。すると磨いたときの艶が一段とアップします。
1日も待てない!という方は10~15分で次の工程に進みましょう。

時間を置き終わったら、ウエスの使っていない綺麗な面でワックスを拭き上げていきます。
木目の流れに沿うようにウエスでふきふき…。写真のようにウエスにほんのり色が付きます。
ある程度まで拭き上げて、ウエスの綺麗な面に折り返しもう一度軽く拭いてみてみましょう。
ウエスにワックスの色がおおよそ付いてこなくなればOKサインです。
あまり拭きすぎるとニスの塗膜を剥がしてしまいますのでほどほどにしておきましょう。

  

≪ もうひと手間かけるなら! ≫

ウエスだけでも十分ですが、もう少し艶感を引き出したい!という方はフリース生地でもうひと磨き。
フリース生地はウエスに比べて艶が出しやすいのでおすすめです。

平らな部分はこのような感じで完了です。

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[ 5 ] アンティーク家具にワックスを使ってみよう ~実践してみる編(彫刻部分)~

彫刻部分は刷毛があるほうが細かい部分までワックスを置きやすいですが、もちろんウエスでも行えますよ。

天板などの平らな部分と同様に、ワックスを少量置いて塗り伸ばしていきます。
ワックスをまんべんなく塗り伸ばしたらその状態でしばらく時間を置きます。平らな部分と同じく、10~15分程でOKです。
時間に余裕のある方で艶を最大限引き出したい!という方は1日程度の時間を置きましょう。


時間を置き終わったら、ウエスまたはフリース生地の使っていない綺麗な面でワックスを拭き上げます。
彫刻の細かな部分なので、今回はフリース生地で磨きながら拭き上げてみました。表面を磨くようなイメージで拭き上げて行きましょう。
この時に、彫刻の深い部分にワックスが残らないようにしっかりと拭き上げるのがポイントです。

  

≪ もうひと手間かけるなら! ≫

写真のように、ウエスを一の字に引っ張った状態で磨くと磨きやすいですよ。
こうした彫刻部分以外にも、天板フチやストレッチャーなどはこの磨き方がおすすめです。

以上、ご自宅でできるアンティーク家具のお手入れ方法でした!
100年もの時を経たヨーロッパアンティーク家具たち、ご自身でワックス掛けをするとより一層愛着が湧くこと間違いなし!
ご紹介の方法はあくまでも簡単な方法の一例です。
ぜひいろんな方法を試していただき、あなたのアンティーク家具にぴったりな方法を探してみてくださいね。


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